2013年5月2日木曜日

刀は指揮棒のように

子供の頃、指揮者になりたいという夢がありました。
学校の合唱コンクールでも指揮者に憧れました。
しかし、勉強ダメ、運動ダメ、いつも大人しい私がクラスの中心的人物になれるわけがありません。

夢が叶ったのは高校に入って2年になった時。
ブラスバンド部で初めて指揮棒を振って、最高の気分を味わった。

が、その4か月後、都合により自主退学したので夢はそこで終わってしまった。

今、7月の全日本出場のために太極刀の練習をしているが、最近ようやく無駄な力が抜けてきた。
刀を強く握るとうまく操れなくなるので、親指と人差し指だけで握るよう、あとの指は添えるだけのような感じで練習したこともあるが、お蔭で指にボッコリと刀ダコが出来てしまった。

その後、練習を積んでいくうちに刀がどんどん軽くなっていく。
そして今や指揮棒を振り回すかのごとく軽いものになった。
伝統楊式太極刀は実際500gあるのだが、今は50gぐらいのように感じる。
きっと必要な筋力が養われたのだろう。

そんなこんなで、始めたばかり頃に比べたら、刀をかなり自在に操れるようになった。
スローも、クイックも、スロークイックも、クイックスローも、刀の軌道も思うがままに。

それはまるで指揮棒を振りながら演舞しているような感覚。
夢の続きは太極刀で再開されたというわけですね。(笑)