2013年5月17日金曜日

簡化太極拳について

簡化太極拳に関しては様々な意見があり、賛否両論だが、
私はと言うと、今はまだ結論は出さないことにしている。

理由としては、私自身が目指す太極拳を未だ到達していないからであり、そこまで到達した時に改めて簡化太極拳について考えてみたいと。

因みに私が求める太極拳は最終的には瞑想状態で行う太極拳で、自分の体が消えていくような感覚を得、同時に悟りを得たいと思っている。

もちろん、その経過として武術としての太極拳もきちんと身に付けて行きたいと思っている。
見せかけだけの武術ではなく、使える武術だ。
実際に組手をしてみて、その力を出せるようになりたいと。

初めて簡化太極拳を教わった時の感想は、「何故これほど形ばかりにこだわるんだろう?」でした。
伝統太極拳から入った私にとって太極拳は禅であり武術だからです。
いずれもリラックスすることよりもフォームをつくることを徹底され、それがとても窮屈に感じました。

それに演武時間が短いので、気持ち良くなりかけたところで終わってしまうという・・
サビ前で歌をやめてしまうような、
メインディッシュが出る前に食べるのを止めてしまうような、
そんな感じです。。

「楽しいか?」と聞かれれば決して楽しいとは言えませんでした。
クルマの運転に例えるなら、私は車の運転方法を教えて欲しいのではなく、運転の楽しさを教えて欲しいというタイプですから。

少なくとも私は、まだまだ未熟ではあるけれど「太極拳ってこんなに楽しいんだよ」「こんなに気持ちいいんだよ」ということを伝えていきたいなと思っています。