2016年4月23日土曜日

太極拳・・その前に邪気を払う

太極拳を始める前に行うことは?

準備運動?
もちろんそうです。

次は?
ストレッチ?

いいえ。
当会では体をゆるめるための気功体操を行っています。
抜筋骨とも呼んでます。

準備運動はいわゆる筋肉の曲げ伸ばしです。
プールに飛び込む前に行うソレとほとんど同じです。
一応、行ってますが省略しても良いと思ってます。
怪我防止のために念のために行ってるだけです。

それより大事なのは邪気を払うこと。

太極拳は中国武術に気功の要素を取り入れたものです。
気功なくして決して太極拳にはなりません。

気功によって体内にパワーをとりこみます。
しかし、いきなりパワーを取り込むことはできません。
まずは体の中に溜まっている邪気を取り除かねばなりません。

邪気が溜まっていると気の通り道である経絡を詰まらせてしまいます。
これでは体に気を巡らせることはできません。

気を信じない方は、筋肉硬直によって血行不良を起こすと解釈してください。
血行不良を起こせば酸素を各細胞に送り届けることはできません。
酸素がなければミトコンドリアでもって元気の源であるATPに変化することもありません。
酸化油を摂ったり、喫煙したりすると血管を詰まらせたり血管を収縮させたりしてしまいます。
その証拠に頭は冴えなくなり体がだるくなることでしょう。

いずれも体を十分ほぐしゆるめ邪気を払い、体をクリーンな状態にします。
いわゆる〝浄化”です。
こうして初めて体に気を取り込むことができます。

その〝気”によって、元気を取り戻し、癒しが得られ、勇気が沸き、幸福感が得られます。
そして、この気によって治癒力を高めたり、
人にパワーを与えたり、
或いは相手にダメージを与えることもできます。

気の用途はあまりにも幅広く、そして変幻自在です。
柔らかくもあり、固くもあり、軽くもあり、重くもあり、
小さくなったり、膨らんだり、温かくなったり、逆に冷たくなったり・・

とてもとても不思議で魅力的なものです。

この〝気”を使って、
癒しを得るか、元気を得るか、美を求めるか、強くなるかは自由です。

いずれもまずは邪気を払うことから始めます。

2016年4月14日木曜日

太極拳で願望を叶える

眠りに入る直前の脳波はシータ波になると言われる。

普段はベータ波で、
ストレスを感じたりイライラしている時はガンマ波。
リラックス状態の時がアルファ波で
人間が最も潜在的な力を発揮できるのがシータ波と言われる。

また、シータ波は願望を叶える力も持っていると言われる。
だから眠りに入る前に願い事をするとその願い事が実現すると言われる。

逆に言えば眠りに入る前に何を考えているかで人生が決まると言っても過言ではない。

私はこれを知ってから今まで数々の願い事を叶えてきた。

今は苦境の中にいて決して楽ではないが、
これも元々想定していたこと。

今、太極拳を教えてることも、
良い仲間に出会えたことも。

話を戻すが、
競技用太極拳を辞める決断をしてから、自分らしい太極拳のスタイルを取り戻した。
今最高に気持ちいいし、体内にどんどんパワーが溜まってくるのがわかる。

見た目なんかどうでもいい。
とにかく最高に気持ちいい。
まるで眠りに入って行くような心地よさで、自分の脳波が変わっていくのがわかる。

前述した通り願望を叶える時の脳波はシータ波。
起きている状態でシータ波に持って行けるのが、いわゆる太極拳。

この気持ち良さは伝統楊式太極拳、又は双辺太極拳でなければ得られない。
なぜなら、超リラックス状態に入るのは5分以上経ってからだから。(私の場合は)

競技用太極拳は4分以内と決まっている。
時間オーバーは大量減点される。
だから時間との勝負。
時間を気にしていること自体アルファ波やシータ波に持って行くのは難しい。

伝統太極拳には時間の制約がない。
20分でも30分でも好きなだけ時間をかけて練ればいい。

私が伝統太極拳をこよなく愛する理由です。

2016年4月9日土曜日

楼膝拗歩と倒輦猴

楼膝拗歩(ろうしつようほ)を繰り返し行って、壁の近くまできたら今度は
倒輦猴(とうれんこう)で下がる。

これを何度も繰り返し行う。

反復練習は一度や二度失敗しても、何度でもやり直せるのがいい。

反復練習の良いところは
歩法(歩き方)、
身法(体幹の使い方)、
手形(手の位置や動かし方)、
眼法(視線を送る場所)、
これら重要なことだけに集中できること。

中心軸を感じながらゆっくり歩く。
体を極限までゆるめ、体の重みを足裏全体に沈める。
気を丹田に沈める。

たった二つの動作の練習だが、意識することはたくさんある。
そのどれか一つが出来ていなくても軸がぶれたり、歩法が乱れる。

だから何が良くて何が良くないか知る手段としてこの基本功は非常に優れている。
太極拳のベーシックトレーニングとも言おうか。

套路を覚えることも大事だが、
軸がぶれたり歩法が乱れてしまっては太極拳本来の力を発揮することはできない。

当会では入門太極拳の部と一般の部で毎回この基本功を行っている。
野球で言えばキャッチボールのようなもの。

多くの技を習得したければ一つの技を徹底的に練習するのがよい。

2016年4月8日金曜日

伝統楊式太極拳の絶大な美肌美白効果

最近気づいたことがある。

太極拳の美容効果である。

入会されたばかりの頃はどちらかというと病的で黒ずんだ顔をされていた方が
今では肌のハリと血色がよくなり肌が明らかに白くなった。
見た目10歳ぐらい若返ったかのように見える。

ある方も同じように黒ずんだ感じで、
顔だけでなく手も黒っぽく潤いがなく硬化したかのような感じだったが
それが、今では光がさしたようにパッと顔が明るくなり、
今では白くなりみずみずしささえ感じる。

またこれも別の方なのだが、手が黄色っぽくなってるのが気になっていた。
が、その後見ると白魚のようなきれいな手に変わっていた。

あげだしたらきりがないが、
入会当初の感じと今とを比較するとまるで違うのだ。

これは明らかに気功と伝統太極拳の効果他ならない。

私は以前自分で実験したことがある。
始める前の自分の顔をじっくり肌チェック。(元々私は美容関係の仕事をしていた)
その後伝統楊式太極拳をじっくり練りながら行う。
その後また鏡で肌チェック。
ぜんぜん違う。
肌のハリがぐんとよくなり、血色がよくなり、艶やかさも明らかに増していた。
本当に驚いた。

私は今までに伝統太極拳だけでなく簡化太極拳や長拳も行ってきたが、
伝統楊式太極拳の美肌効果に匹敵するものは他にない。

ということで、伝統楊式太極拳は女性はもちろん、若返りたい男性も絶対おすすめ。

因みに伝統楊式太極拳といっても、形だけの楊式ではない。
寧ろ形を忘れて行う内面を鍛える太極拳だ。

動画を見ても決して解らないと思う。
動画から空気は伝わってこない。
CDで音楽を聴くのとライブで聴くのとでは違うのと同じだ。

私は稽古の時、皆の前に立って演武するが、
それを少しでも体感したいのであれば、私のすぐそばでその空気を感じて欲しい。
形ではない空気。

私が太極拳を始めたばかりの頃、いつもいつも先生の真ん前に立つようにしていた。
それは先生の演武を見たいからではない。
先生のパワーを感じたいからだ。

かの有名な丁杰老師の講習会の時も真ん前に立ち、老師との距離は3メートルもなかったと思う。
すごいパワーを感じた。

教室でも遠慮して後ろ後ろへ行ってしまう方がおられるが、
上達したかったら絶対に先生、或いは熟練者の近くに立つべき。

大事なことは見ようとすることよりも感じること。
少なくとも私は今までそうしてきた。

太極拳は動禅

当会では、気功と楊式太極拳にたっぷり時間をかけます。
楊式太極拳を覚えて、ある程度正しい動作ができるようになるまでは
他の套路へ進むことはありません。

套路は目的ではなく、技を覚える手段であり、
体を鍛える鍛錬方法、
そして気を練りパワーを得る手段です。

もし、套路を覚えたからといって別の套路へと進んでしまったら、
折角作られてきたものを途中で放棄することになります。
これほどもったいないことはありません。

当会で行う太極拳は、伝統楊式太極拳と双辺太極拳のみです。
双辺太極拳は伝統楊式太極拳の発展形とも言えるでしょう。
楊式太極拳なくして双辺は生まれなかったわけです。

最近私は意図的に套路に時間をかけるようにしています。
今日の自主練では双辺太極拳を30分かけて行いました。
サークルでも23分ぐらいかけて行います。

套路を動禅と捉え、邪念を払い、気を丹田に沈め、
ゆっくりゆっくり練っていくとどんどん体が熱くなってきます。
そして、体内にパワーが溜まっていくのがわかります。
手の平に気のパワーが集中してくるのがわかります。

動こうとするのではなく動かされる感覚に変わってきます。
まるで、気の海を泳いでいるような感覚になってきます。
気が体にどんどん集まってくるのです。

これと似たような感覚はなく、これでしか得られない感覚です。

体の中にパワーがどんどん溜まってくると元気が炸裂し、
肌艶がよくなり、疲れ知らずになります。

套路コレクターになってはいけません。
二兎を追う者は一兎をも得ずと言われるが、
たくさんの套路をおぼえたからといって、それは太極拳とは言えません。
太極拳で得られることは想像を絶するほど凄いことなのです。

当会ではそのための稽古を毎日楽しみながら行っています。

2016年4月6日水曜日

双辺太極拳を二回通すこと

昨夜は私が稽古の時間に遅れたこともあり
双辺太極拳を2回通した。

するとある会員さんが、
「二回通すと凄いですね!めっちゃ手が熱くなってます」と。

そういえば、師匠が伝統楊式を2回通すとすごくいいと仰ったことを思い出した。

双辺太極拳も伝統楊式太極拳も普通に通すと22~23分ぐらい。
2回通すと40分以上になる。

因みに当会では伝統楊式太極拳をメインに稽古してるが、
双辺太極拳を行ってる会員さんはまだ少ないので隔週で行っている。
楊式もいいが双辺もすごくいい。

フワフワゆらゆら動いているのにトロトロしてくる。
手や腕がジワジワしてきて、カラダがとろけるような感じになってくる。
最高に気持ちいい。

そういえば、今とても意欲的に頑張っておられる別の会員さんが
「太極拳を始めてから仕事で辛いことがあってもクヨクヨしなくなりました」
「前向きになるようになりました」
と話してくださった。

ゆるめばゆるむほど気持ち良くなり、
体が丈夫になり、
心が強くなり、
肌のハリ艶が良くなり、
そして強くなる太極拳。

本当にもっともっとたくさんの人にこの良さを伝えたいと心から思う。

2016年4月4日月曜日

推手の効能

昨日は約5時間に及んで仲間と推手や組手を行った。
改めて思ったことは、
太極拳は推手や組手などを行うことでもっともっと楽しくなるということ。

特に推手はすごくいい。

推手は二人で行う気功だと私は思っている。
相手の気を感じ取り、そして相手に気を掛けたり発したりする。

相手と手を合わせれば、自分が力んでるかゆるんでるかすぐにわかる。
逆もしかり。

正しい動作を覚えることも大事なのだろうが
推手を行うことで自然と相手の動きを察知する能力や、
軸感覚、それに沈むことの重要性を知ることになる。

推手は足腰も鍛える。
身体が丈夫になる。
リラクゼーション効果もある。

推手で相手に崩されないよう攻撃をいなしたり、
打ちに行くために必要なことは技術ではない。(と私は思っている)

繰り返すようだが推手は気功であり禅であるということ。

地に根付くように立ち、天とつながる。
やがて体内が光で満ち溢れてくる。
この時に、推手によって太極拳の意味が次第にわかってくる。

禅であるからにして、雑念、邪念は払わねばならない。
無の状態になる。
無になって始めて無が無敵だということがわかる。
とは言うものの私もまだまだ無になりきれないことが多いが・・

昨日、仲間が私と推手を行って勁力がすごく上がりましたねと言ってくれた。
ここでわかったことは意図するところに勁力はないということ。

マニアックな記事でスイマセン。
しかし、太極拳の中には不思議がいっぱいある。
それが実に楽しい。

2016年4月2日土曜日

輝き

当会の自慢です。

当会の会員さんは皆輝いている。
目がキラキラしている。
常に意欲的。
チャレンジ精神旺盛。
美しい演武を求めるだけでなく武術家として強くなろうとされる。

当会は月謝制でもなく、
チケット制でもなく、
数か月先払い制でもありません。

自由参加制です。
来れる時に来て1回分の会費を納めるだけです。

それなのに毎日参加される会員さんも。

今日も会員さんと少しそんな話をしていたのだが、当会に入会されてしばらく続けられると
皆さんどんどんイキイキとしてこられる。
会員さん同士がすごく仲が良く、太極拳以外でも一緒に行動されたりする。
私はこういうことがとても嬉しい。

当会では束縛するものは何もありません。
稽古に来れば、気持ちの良い気功をすることができ、
そして、気持ちの良い伝統楊式太極拳を美しい曲をかけながら皆で通す。

ここまででも十分リラクゼーション効果絶大です。

さらにこの後、基本を身につけるために歩法練習や基本功を行い、
その後ひとりひとりのペースに添って個別指導を行う。

次に太極拳を実際に使えるようにするために推手を行い、
技の習得のために散手を反復練習する。
もちろん、危険な技は教えない。
あくまでも自分の身を自分で守るための技だ。

そんな時も皆イキイキと楽しそうに稽古される。

当会の稽古は何一つ無駄なことはありません。
全て自分の健康や美容や護身に役立つことばかりです。
強制するものはなにもありません。

稽古への参加も自由。
発表会の参加不参加も自由。
イベントへの参加不参加も自由。

すべてが自由。

なのに皆さん意欲的。

これこそが私が望んでいたサークルのスタイル。

当会の自慢は、
皆がイキイキとしていること。
そして輝きがあることです。