2016年7月15日金曜日

自由スタイル

当会の方針は自由です。

自由と言っても、何を行っても自由と言う意味ではありません。

当会では会員が習ったことを家でも復習できるように豊富な教材を用意しています。
しかもこの教材は無料です。

無料だからといって価値がないのではありません。
お金も時間も労力も掛かっています。

無料にする理由は、「わかる人にはわかる」という形にしたいからです。

仮に1万円の本があったとします。
恐らく大切に扱うでしょう。
しかしそれを読むとは限りません。
本棚に大事にしまって、いつか読もうとそのまま忘れてしまうかもしれません。

私の知る限り、意欲ある方は教材をとても上手に利用します。

もうひとつ。

当会では、教材をこちらから提供することはありません。
申し出た会員のみ(段階的に)提供するようにしています。

何でもそうですが、必要とする人にとっては価値あるものになりますが、
そうでない人にとっては単なるゴミになってしまうからです。

お腹がすけば食料を買いに行きます。
そしてありがたく頂くことでしょう。

でも、もらいものならどうでしょう?
確かにもらった時は嬉しいが、
いつか食べようと思いながらもそのまま腐らせてしまうことはありませんか?

当会は伝統の教室なので、
套路は目標ではなく修行のための鍛練法のひとつに過ぎません。
目標は、「武術を極める」ことです。

だから、当会でお教えするのは楊式太極拳と双辺太極拳と形意拳のみです。
套路だけではありません。
それぞれの推手や散手も同時に学びます。

因みに推手とは、相手の動きを素早く察知する能力を開発する鍛練法であり、
尚且つ、相手の攻撃を自分の攻撃に転じる術を体で学びます。

また散手は、套路で学んだ技を実際に使えるようにする練習法です。
2人1組となり、何度も何度も繰り返し練習し技を体得していきます。

推手も散手も他の習い事では味わえない楽しさがあり、
コミュニケーション方法としても大変優れます。
またこれらを行うことによって、気功、歩型、歩法、身法、手法、眼法、基本功、套路の意味を深く知ることができます。

これこそが伝統スタイルが長年受け継がれている意味であり理由です。

話を戻しますが、
当会が自由スタイルで行う理由は先程もお話しした通り、
必要としている人へ必要な情報を受け取ってもらうためです。

待っていてもなにももらえません。
いえ、先程もお話ししたように、もらったものはそれだけの価値としてか人間は認識しないのです。

押し付けることもなければ、無理に与えることもありません。

当会では常に本人の意思を尊重します。