しかしそんなものは売っていない。
形意拳に太極拳専用シューズは向いていない。
下手をすると体を壊す。
太極拳は薄氷の上を歩くよう動くので足への衝撃はほとんどない。
だから靴底が割と固く薄く平らにできている。
しかし形意拳はその真逆。
氷を割らないようにではなく、割るぐらいに脱力しなければならない。
土の上や板間なら衝撃を吸収してくれるが、
コンクリート上に張られたPタイルは衝撃をほとんど吸収しない。
そもそも人間はコンクリートやアスファルトの上を歩くようにはできていない。
だから、膝を痛めたり腰を痛めたりする人が相次ぐ。
見た目柔らかそうに見えても薄いビニールシートの下は硬いコンクリート。
そんなところで、跟歩したり、震脚をしたりするとその衝撃はモロに膝や腰にくる。
その証拠に、まだ2年ぐらいしか履いていない太極拳専用シューズのインソール部分は指先部分と踵部分にぼっこり穴が空き、更に靴底が薄くなってしまった。
因みにこのシューズは1万円前後で、かなり丈夫。
しかし形意拳ではもたない。
更に言えば、2千円前後の安価なカンフーシューズなら1週間ともたない。
すぐに靴底や靴先が壊れる。
まるでトイレットペーパーのように使い捨てという感じだ。
ということで今回私がチョイスした形意拳専用シューズはランニングシューズ。
テニスシューズやバスケットシューズも良いのだろうが、
靴底の形状からしてランニングシューズが最も適していると思った。
ランニングシューズはつま先が反りあがっているので、
独立歩には向いてないが、跟歩には向いている。
ランニング同様につま先で蹴りだしやすい。
それにソール部分が厚く柔らかくつくられているので踵への衝撃も緩和してくれる。
しかもこのアディダスのランニングシューズは
まるで雲の上を歩いてるかのようにふんわりショックを和らげてくれる。
これならガンガン練習できそうだ。
左:新品シューズ 右:2年間使用したシューズ |
新しく購入したランニングシューズ |