2017年5月25日木曜日

どう立つか?どう回るか?

もし太極拳の練習時間が10分しかないとする。
時間の都合上、あらゆる練習法を省いていき、
最後の最後に残る練習法はなんだろうと。

私なら間違いなくこのふたつを選ぶ。

立禅とスワイショウ

このふたつは絶対欠かせないし、
逆に言えば太極拳の上達はこのふたつに掛かっていると言っても過言ではないと思う。

それならば立つ練習と回る練習をすれば良いかということだが、
全く違う。

どう立つか?
どう回るか?
が重要。

いい加減に立ち、いい加減に回っているだけでは全く身にならないし、
それどころか悪い姿勢で立ったり回ったりしていると体を痛めてしまうことになりかねない。

質が大事ということ。

この二つを正しく実践すれば、套路も推手も散手も確実に上達する。
(私が、ということではなく、優れた武術家を見てきてのこと)

だから、この二つに関してはいい加減に行って欲しくないし
毎回丁寧に指導し、
場合によっては厳しくも言う。

中にはそのことでおもむろにふて腐れる者もいるが、
なぜ私が厳しく指導しているか意味が解っていないからだと思う。

出来ていないことに苛立ち叱っているのではない。
本気で健康になって欲しいし
本気で上達して欲しいという気持ちがあってのこと。

意地悪な先生だと思うならそれでもいい。
叱ってばかりもどうかと思うが、生徒の機嫌をとる先生が良い先生とは思わないから。

套路で上手く動けるようになりたい。
推手が強くなりたい。
鮮やかに技をかけられるようになりたい。

いろんな願望があると思うが、
このふたつがこの願いを叶えてくれる夢の特効薬といいたい。