今日午前のオンラインレッスンでは気の流し方をレクチャーしました。
どんなにきれいに動けていても私はOKを出しません。
それよりも気が流れているかどうか。
内家拳をされている先生方はきさくな方が多いです。
しかし、いざ手を合わせるとその瞬間、粉々にされそうな恐怖を感じます。
よく「羊の皮を被った狼」と言われますが、
赤ずきんちゃんのおばあさんを装った狼みたく、急変します(笑)
その狼に変身する力が勁(けい)です。
更にその勁を操るのが心です。
言い換えると心を鍛える修行が太極拳であり武術なのだと思います。
先ほど私は生徒の動きがきれいでもOKを出さないと言いましたが、
伝統の世界はそういうものです。
私自身も師について学ばせて頂いている時は、
気が通っているかどうかをいつも問われました。
ただひとつ言えることは、
どんなに気を通せたとしても、自分を上回る気の使い手には全く歯が立たないということです。
流れる量が違うのです。
体の大きさに関係なく
大木の如く、
岩の如く、
太く、大きく、強いものに変化します。
だから手を触れた瞬間、粉々にされる恐怖を感じるのです。
内家拳本当におもしろいです。