太極拳の型を教えてくれる教室は数あれど、
実際にその型の用法や技を教えてくれるところは実に少ない。
なので、太極拳=踊り というイメージになってしまうんだろう。(笑)
もちろん、太極拳は踊りとしても美しいし、少なくとも私は好きだ。
私は今まで、4つの教室を渡り歩いてきたが、教わった用法はごくわずか。
だから、套路を通しながら、この形は一体どういう技なんだろう?と。
しかし、経験を積んでいくと、濃い霧の中にすっぽり隠れていた技が徐々に見えてくる。
単なる踊りが精巧な戦闘術として見えてくるわけだ。
これが実に楽しい。
この感覚は難しい方程式を解いている感覚や、
パズルのパーツを探してる感覚に似ている。
だから解けた時の感動はとても大きい。
しかも技の用法はひとつではないことも解る。
一つの技でもその応用例は様々だ。
だから、あえて用法を教わらず自分で発見すると、太極拳の楽しみも倍増するといえよう。