2013年7月1日月曜日

気から木へと

気功をしていると、次第に気との一体感を感じる。

なかなか感じることも出来ない人もいるようだが、
私の場合は40分ほど気功をしていると、体内にかなりの気が溜まってくるし、一体感を感じる。

気功のやり方としては前回も少し触れたが、
まず体をほぐし、ゆるめ、そして邪気を払う。
そして、地から気を吸い上げる。
体内に気が巡りだし、やがて頭頂からも気が降り注がれる。
そして、手がジワジワ、ピリピリし出し、手と手の間に磁石と磁石が反発するような、或いは引き合うようなパワーを感じる。

同じポーズをとっていても同じ体験が出来ない人は、気のイメージが出来ていないからだ。

ところで、気功をしていて、何かに似ているなと。
それは木だった。

木もまた、地上から栄養と水分を吸い上げ、そして葉からは二酸化炭素を吸い込み光によって光合成が行われ酸素を放出する。
それに木に思いっきり体当たりしてもびくともしないし、台風が来ようと滅多に倒れることもない。

気功もまた、足からエネルギーを吸い上げ、気がめぐりだし、手からは気が出入りし、
そして体は大木のごとく、安定しだす。

太極拳で大事なことは軸をしっかり保ちながら重心を落とし、安定感を得ることだ。
なぜなら太極拳は攻防一体だから、体が安定していていないと使えない技ばかりだ。
受けてから打つのではなく、体の全てのパーツを使い受けるのと打つのが同時進行だ。
だから、体そのものは木のごとく安定していなくてはならない。

そのために気功を行うということはどんな方法より最短の方法であると思う。