2013年7月14日日曜日

力を抜いて気を集める

力を抜くというと、気まで抜いてしまいそうだが、
そうではなく、力を抜いて更に気を集めるというのが正しい(と思う)

最初は誰でもついつい力んでしまう。
形を覚えようと、その形をつくろうとして力んでしまうのだ。

これは仕方のないこと。
私もずっとそうだったし、今習ってる陳式太極拳でも型を覚えている最中なのでどうしても肩や腕に力が入ってしまう。

教える側になっても学ぶということはとても大事だと思った。
時間が経つにつれて忘れて行くことも、常に新しいことにチャレンジしていれば初心を忘れることはないし、初めて学ぼうとする人の気持ちを常に理解できる。

いずれも太極拳で力むことはタブーだ。
相手の力を利用するのが太極拳なのだから、力んでしまうと力と力がぶつかってしまい、
相手の方が腕力で勝る場合は、これ負けを意味する。
だから、相手が強ければ強いほど、力を抜くことが大事だということになる。

太極拳を武術として極めていくため、月に2回程武術仲間と推手や組手をするのだが、相手が思いっきり突いてくるとついつい力が入ってしまう。
するとバランスを崩されてしまう。
しかし、力を抜くとなんなく相手の突きをいなすことが出来る。
これこそが太極拳なんですよね。

話がそれそうなので戻します。(笑)

サークルで会員さんに、「もっと力を抜いてください」というと、力どころか気まで抜けてしまう人がいます。(笑)
気の抜けたビールはおいしくないですよね。(笑)

力を抜く=気が集まる
気を集める=力が抜けている状態

用意不用力(よういふようりき)という言葉がある。
意味は「力を用いず意を用いる」ということだが、この言葉での「意」とは「気」のこと。
いわゆる力を使わず気をつかうということだ。

なかなか難しいです。。