昨夜、全日本選手権競技会を終え、東京から帰ってきた。
この3日間あまりにもいろんなことがありすぎて、とえも1回では話しきれないが、
ともかく、半年前の県大会より記録更新し、初出場ならがも上位に喰い込むことができた。
半年前と比べると0.28ポイントアップだが、これは私の中では奇跡的数字。
他の、歴20年、30年のベテラン選手や先生方にも驚かれた。
あるベテラン先生には、とても信じられないというような表情をされた。
実際に自分で半年前のビデオと今回のビデオを観比べてもまるで別人だ。
それは先生方も認めてくださり「全然違うと」
正直とても嬉しかった。
私はこの記録更新を立禅気功のお蔭だと思っている。
実際、試合向けの本格練習を始めた頃から、套路よりも気功にウエイトを置いて練習したし
それだけでもあっという間に1時間が経ってしまった。
そして、大会3日間の初日、初めて行く東京体育館のその会場の雰囲気に完全に呑まれてしまった。
出番を控えている選手達の緊張感がそうさせているのだろうか、とにかく落ち着かなかった。
当初の予定としては観戦を楽しもうとしていたが、急遽変更。
会場内の踊り場や練習場で、徹底的に抜筋骨と気功を行った。
選手は何百人といたが、気功を行っている選手は私以外ひとりもいなかった。
そして、2日目の本番の日。
やはり観戦は控えめにし、抜筋骨と気功を行った。
あえて、3階席の一番高いところまで登りつめ、そこで会場を見下ろしながら立禅気功をじっくり行った。
するとやがて会場の張りつめた空気が心地よくなってきて、しまいには温泉にでも浸かっているような感じに。
私の緊張度は完全にゼロになり、それどころか恐ろしいほど腹にパワーが溜まっていた。
あまりにもリラックスしすぎて集合時間に遅刻してしまうというアクシデントがあったが、
本番直前までの私のコンディションは練習時以上。
いわゆる今までで最高のコンディションだ。
コートに入って予備勢からは、少し緊張したが、まるで気の海を泳ぐようゆったりとした気持ちで演武することが出来た。
完全に自分の世界で、審判や観客の顏すら見えない。
焦点はひたすら地平線をぼーっと眺めるような感じだった。
これが長拳や陳式太極拳であれば、問題だと思うが、楊式の場合は大河の流れの如く。
だからOKだと思う。(笑)
目立ったミスもなく無事終り、
そして4号審判は初出場の私に8.85という高得点をつけてくださった。
無論、知り合いでもなんでもない。(笑)
ひとつ打ち明けると、
実は最後の方に見せ場をつくるため3回転の新技を用意してあった。
練習もしてあったのだが、カーペット上では滑りが悪かったので前日になって急遽その技を省くことにした。
「やっていればもっと点数よかったのに」とある先生に言われたが、
逆にそれで失敗したら減点だから、博打をしない方向に。(笑)
いずれも、私の練習方法は間違えていなかったということがハッキリわかった。
これからも套路重視ではなく套路のクオリティを上げるための気功にウエイトを置き、
いずれそれで全国入賞を狙いたいと思っている。
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今回、応援して下さった方々に心から感謝します。
皆様一人一人の言葉が確実に力になりました。
本当にありがとうございました!