2013年7月18日木曜日

太極拳によって長拳が変わる?

先ほど、私が尊敬する先生とネットを通じてお話していたのだが、
長拳をやると太極拳がうまくなるとのこと。

私の中ではかなり意外だった。
なぜなら、太極拳をする者にとって長拳をすることはマイナスになると思っていたからだ。
いわゆる速筋が育成されてしまい、太極拳で使う気や勁が通りにくくなるからだが
これは私自身の考えだけではなく、前に習っていた伝統の先生も同じことを仰られた。

因みに頂いたメッセージをそのまま掲載させていただくと・・

「長拳すると、太極拳が上手くなるよ。
股関節の緩みと、入れ方がよく分かる。架式も低くできるようになるし。
長拳は、早いばかりじゃなく、ふっと緩むところから瞬発的に力を出すメリハリが必要で、それが身に付く。」

とのこと。
結構納得させられた。

力を抜いたところから瞬発的にパワーを炸裂させるのなら、太極拳の攻撃とほぼ変わらない。
しかも股関節の使い方が頭ではなく体で理解できるのなら、こんないいことはない。
確かに、太極拳でも実戦では長拳と変わらないスピードになる。

ということで、久しぶりにカンフー体操をやってみた。
すると以前より全然スピードが出るようになっていた。
しかも蹴って片足で止めるところでは、ほとんどふらつかなくなっていた。
これには驚いた。

因みに私はここ2年程長拳をやっていない。
ずっと気功と太極拳と五行拳だけだ。

要するに普段から速い練習をしていなくとも、日頃から立つことと、ゆるめるための訓練を積んでいれば、おのずと長拳も上手くなってしまうということなのかもしれない。