2014年2月20日木曜日

久しぶりの双辺太極拳

昨夜、久しぶりに双辺太極拳をしてみた。
そして空間との一体感を感じた。

太極拳は武術であり、神秘体験をするために生まれたものではないが、この感覚は何度体験しても気持ちいい。

楊式太極拳と何が違うのか?

まず圧倒的に違うのは歩形と歩法。
双辺太極拳の場合はずっと形意拳や八卦掌の歩形である中定歩(ちゅうていほ)で行う。
体重バランスは4:6
しかも楊式太極拳のように体重が前へ後ろへと明確な移動がない。
だからラクなのだ。

その分、瞑想状態に入れやすく、手の動きに専念できる。

個人的な意見を言わせてもらうなら、
検定目的ならともかく、健康目的であれば簡化太極拳より双辺太極拳を普及させたほうがいいのではと思う。
簡化太極拳も高齢者にも幅広く楽しんでもらえるよう年々架式(腰の位置)が高くなってきているようだが、体重移動をハッキリさせるにしても、これでは脚を積極的に鍛えることができないと思う。

老化は足腰からやってくる。
だから逆に言えば足腰を鍛えればいつまでも元気でいられるということになる。
無論、脚を怪我をした場合は庇わなければならないが、そうでない時も庇っていては足腰は弱る一方だろう。
使わないものは退化するのが人間のしくみだからだ。

とにかく双辺太極拳は脚や膝に極度な負荷をかけることなく効率よく脚力を養うことが出来る。
体力のない人やお年寄りにも優しい。

当会はまだ始まって1年経たないサークルなので、
残念ながらまだ双辺太極拳を学ぶものはいないが、いずれ習得して欲しいと思っている。