立禅套路(りつぜんとうろ)
そんな名称はありません。(笑)
昨夜は体育館のコート1面を借りたので、普段できない器械の練習をしておこうと、4時間ぶっ通しで剣の練習をしたが、どうやら逆効果だったようだ。
ビデオで撮って、あとで見てみたら、ただただ雑な演武にしか見えなかった。
試合では時間が決められているから、何が何でも時間内に収めないといけない。
時間オーバーは確か大量減点のはず。(よく知らないが・・)
ということで、時間を気にしながら、套路を通す。
要するに本番と同じスピードで套路を通すわけだ。
これが実によくない。
やればやるほどハマるし、演武は雑になり、無駄に体力も消耗する。
ということで、今日はその真逆で、時間を全く気にしないで、器械を持たず出来る限りスローでやってみた。
いわゆる立禅のまま限りなくゆっくり動くという感じで。
これがすごく良かった。
普段車で走ってる道を自分の足でゆっくり歩いてみると、今まで見過ごしていたものをいろいろと目の当たりにすることになるが、まさにそんな感じ。
それにゆっくりやれば、動きながら重要なことを意識しながら動くこともできる。
例えば首筋をまっすぐにするということをテーマとするなら、それを唱えながらという感じで。
又、ゆっくり動くとその分片足立ちの時間が長くなる。
脚力はもちろん、軸感覚も養うことができると感じた。
それに、超スローでやると、案外まだまだ肩に力が入っていることにも気づかされる。
まだまだ抜けるなと思った。
結局、だから太極拳はゆっくり練習するんだなということを実感できるし、
立つこと、軸を保つこと、気を沈めることなどが重要であることがわかる。
今日、シェアルームでブレイクダンスの男性と一緒に練習したが、ブレイクダンスは半年一年でそこそこモノになるという。
一見どうみてもブレイクダンスの方が圧倒的に難しくみえるが、太極拳は10年やっても全くしっくりこないし、風格も出てこない。
わずか手を上げて下すだけの動作でも、初めての人と30年やってる人とではぜんぜん違う。
いわゆるシンプルなものほど難しいのだろう。
とにかく、今は限りなく立禅(站椿功:たんとうこう)に近い套路を練ることが重要だと思った。