太極拳というと健康体操というイメージが一般的なようだが、ホントにそうなんだろうか?
確かに、太極拳を始めてから、衰えていた体力を取り戻したし、慢性的な腰痛や肩こりからも解放された。
しかも楊式太極拳の型を一通り行った後は格段肌艶が良くなっている。
そもそも私が太極拳を始めようと思ったきっかけは、極度な体力の衰えを感じていたから。
仕事で一日中パソコンと向き合っている生活をし、それが理由で慢性的な頭痛と腰痛、肩こり、目の疲れに悩まされ、しかも体力が衰える一方で歩くことさえ困難になっていた。
スーパーでちょっと買い物をしているだけでもすぐに疲れ切ってしまい立っていることすら出来なくなる。
恐らく、当時の私は70~80歳代レベルまで体力が落ちていたのではなかろうか。
これはマズイと思って太極拳を始めたのが40歳の時だ。
太極拳を始めてからは徐々に体力を取戻し、体も丈夫になっていった。
なので、太極拳が健康にいいといいうことは私自身、自信をもって言える。
が、なぜ?と言われると、うまく答えられないかもしれない。
私は栄養学が専門だが、気功学はまだまだ勉強中の身だ。
栄養がもたらす健康は医学的に説明できるが、気功や太極拳で得られる健康は説明しづらい。
ただ、もし、“気”を“空気”に置き換えて説明するならば、人間は水と栄養だけでは生きて行けない。
空気が絶対必要不可欠。
人間が一日に吸う空気の量は4畳半一間分の空気だと言われている。
その空気がきれいな空気か汚い空気かどちらがいいかと言えばきれいな方が良いに決まってる。
が、もし同じ環境で同じ空気を吸わざるを得ないとすれば、いかにして健康的な呼吸ができるだろうか。
その空気の吸い方の質を変えることで、気功学上では健康が得られると言われる。
一時、波動という言葉が流行ったが、気持ちの持ち方で物質を分子レベルで変えてしまうことが出来るというのは科学的にも立証されたが、まさにそういうことなんだろう。
体内に仮想上の高性能エアクリーナーを備えたことと同じになる。
他にも“気”を“光”に置き換えて考えることも出来そうだが、またそのことは追々考察してみようと思う。