昨日、第二回目の検定試験が無事終わった。
結果は
受験者17人中、3人が都合により棄権
11人合格、
3人不合格。
人を採点するというのは辛いものである。
ペーパーテストなら〇か×しかないが
套路や推手、散手の採点はそう簡単ではない。
気持ちからすれば、全員に合格点をあげたかった。
だからこそしっかり試験対策の練習して欲しいと心の中で叫んでいた。
しかし、出来ていないのに合格点をあげてしまうと本人の成長を止めることになってしまう。
当会でもっとも重視するのは歩型と姿勢。
動作の若干の違いは減点しない。
踵脚の時に一度ぐらいバランスを失ったり、落脚しても減点しない。
これらは大した問題ではないから。
又、美しい演武をしたからといって加点しない。
むしろ美しくみせようとしたら減点していたかもしれない。
美しくみせようとする気持ちの中に武術的要素はゼロだからである。
何が何でも歩型と姿勢。
これが出来ていなければ何も始まらない。
軸も安定しないし、
脱力することもできない。
気を沈めるのも難しくなる。
それどころか体を痛めてしまうことになりかねない。
逆にこれらが出来ていれば、
套路も推手も散手もメキメキ上達できる。
試験前も試験後もどうやら私は強いストレスを感じていたようだ。
合格を告げるのは簡単だが
不合格を告げるのはとてつもなく辛い。
ある会員さんに言われたが、試験終了直後の私は憔悴しきった様子だったと。
帰宅後もぐったりとし、いたたまれない気持ちがずっと続いた。
不合格通知を送ったとたん、すぐにメールの返信があった。
すぐに補習を受けたいと。
良かった。
次のチャンスは絶対ものにして欲しい。