なかなか気を感じることができない。
そんな方に、手っ取り早い方法がある。
気を感じるというより、気の疑似体験という感じだろうか。
方法は簡単。
両掌を向い合わせ、思いっきりパン!と叩く。
その後、手の平を強く擦り合わす。
手の平が熱くなってきたら、両手をゆっくり開き
ハンドボールぐらいの大きさのボールを抱えるようにする。
その後、ゆっくり手の平を開いたり閉じたりする。
これを「開合」という。
どうだろう?
手の平がぴりぴりし、手中に粘っこい感覚が得られないだろうか?
磁石が引き合うような反発しあうような、その入り交ざったような感覚。
今、手を叩き強く擦り合わしたが
気功を続けて行くと、これをしなくとも同じ感覚が得られるようになる。
この際、全身を十分ゆるめ、意識を手に送る。
そうすると手に気が集まり、よりいっそう感じやすくなる。
太極拳には様々な流派があるが、その中でも孫式太極拳は面白い。
套路の中にこの開合が頻繁に出てくる。
気功と形意拳と太極拳の融合という感じだろうか。
要するに技を使う前に気を練って
その気を使って技を掛けるということになる。
私が太極拳を始めたばかりの頃、
この手を叩いて擦る方法で気の疑似体験が出来たが、
今は逆。
これをするとかえって気を感じなくなってしまった。
完全に脱力して、手を開いたり閉じたりするほうがよほど感じる。
いずれも、気がどんな感覚なのか知る方法にはなる。
一度やってみよう。