4~5年前
あれだけあった自分の時間が今はない。
あれだけ太極拳に打ち込めた自分の時間がない。
体がもうひとつ欲しい。
いや、もうふたつ欲しい。
武術仲間にこぼす。
泣けるものなら泣きたいと。
自分の時間が寝ている間だけとは。
息が詰まりそうだ。
が、今は頑張ろう。
皆のためにも、
会のためにも、
世のためにも。
私の夢は楊式太極拳の境地に至ることと
伝統太極拳を広めることだが、
それと、もうひとつ。
何も考えずのんびり過ごせる時間が欲しい。
一日中海でも眺めながらぼーっと過ごす時間が欲しい。
こんな今、
私にとって最高の癒しとなり活力になるのは、
立禅と走圏。
ひたすらゆったり立つ。
ひたすらゆっくり歩く。
考えることが多い毎日の中で、
体を極限までゆるめ、頭のスイッチを切る。
立禅をしている時だけはなにもかも忘れる。
この時だけは無になることが許される。
私だけではなくこんなふうに思われる方がおられるのではないだろうか?
何もかも忘れ無になりたいと。
だから私が与えたいことは活動することではない。
身も心も休めること。
未だに太極拳を運動やスポーツだと勘違いする人がいる。
そうではないんだよな。
太極拳は禅であり、
心身ともに癒し活力を得るための行。
頻繁に稽古に参加される会員さんは皆声を揃えて言う。
ここに来ると癒され元気になれると。
男はどんどん凛々しくなり、女性はどんどんきれいになる。
人間的な魅力が増す。
皆疲れているんだ。
だからこそ禅が求められるんだ。
春日伝統太極拳 公式サイト